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処方箋




 ここでは、深部大脳辺縁系のための処方箋を紹介します。

 深部大脳辺縁系は匂いを直接処理し、感情的な記憶を蓄積し、人間の生きるためのサイクルや、性欲をコントロールし、人との結びつきに影響をおよぼします。

 この問題を解決するには、深部大脳辺縁系の機能を理解し、他人との間にポジティブな関係を築かなければなりません。

 また、自分が「うつ」ではないかと思ったら、思いきって、確かな信頼のある医師に見てもらうのもよいかと思います。

深部大脳辺縁系のための処方箋その1

 ネガティブ思考を撃退しよう!

 深部大脳辺縁系の異常を元に戻すには、移り変わる思考パターンをそのつど治すことが必要です。思考がいかに大切かを理解せずに、思考パターンの発達を思考の浮かぶままに任せている人がほとんどなのです。

 思考は現実に物理的属性があります。それが、善い方向にも悪い方向にも、体内の細胞のひとつひとつに重大な影響をおよぼします。自分をコントロールして、善い方向の思考ができるようになれば、体調的にも気分的にも善くなる第一歩です。



1、「思考が実体的な物だと認識しよう」
 
 ◇ある思考を抱く
    ↓
 ◇脳が科学物質を放出する
    ↓
 ◇脳全体に電気信号が送られる
    ↓
 ◇自分の考えてる事を認識する

 思考は実体的なものであり、感じ方なども実体的な影響をおよぼします。



2、「ネガティブ思考が体におよぼす影響を知ろう」


 怒った時や、悲しい時、気難しい事を考えると、脳は体の具合が悪いと感じるような科学物質を放出します。

 自分が怒った場面を思い浮かべてみて下さい。ほとんどの人は、筋肉が緊張し、心拍数が上がります。ネガティブな感情を抱くたびに体もそれに反応します。



3、「ポジティブ思考が体におよぼす影響も知ろう」
 

 楽しい事、希望に満ちた事、優しい事を考えると、脳は体の具合が良いと感じるような科学物質を放出します。

 楽しい場面を思い浮かべると、ネガティブの時とは逆に、筋肉が緩み、心拍数も安定します。ポジティブな感情も体に影響をおよぼします。



4、「体はどんな思考にも反応することを知ろう」


 体が思考に反応することは「うそ発見機」による検査をみても分ります。 「うそ」つくと、その人の体は「ストレス反応」をおこします。手は冷たくなり、心拍数と血圧も上昇し、呼吸数も増えます。
 被験者が何を言おうと、その反応は瞬時にあらわれます。深部大脳辺縁系は、感情の状態を肉体的な感覚に置き換える役割があるのです。体は心に抱いた「ありとあらゆる」思考に反応するのです。



5、「悪い考えは『汚染物質』であると思え」

 思考には大きな力があり、精神と肉体の両方をいい感じにさせることも、悪い感じにさせることもできます。なかには、感情的に動揺すると頭痛や腹痛をおこす人もいます。ネガティブ思考ばかり考える人は癌になりやすい、と考える医師もいるほどです。

 ネガティブ思考は「汚染物質」のようなものです。この「汚染物質」は深部大脳辺縁系や心や体も汚染してしまうのです。



6、「無意識のうちに抱く思考は必ずしも真実ではないことを理解しよう」


 人は自分の思考に意識を向けなければ、それは無意識的なものであり、「自然に湧き出るもの」です。しかし、それが全て正しいとは限りません。あなた自身にうそをついていることもあります。(嘘をつく思考? 参照)

 あなたの無意識に湧き出る思考は、あなたを助けていますか?それとも苦しめていますか?それを知るために思考について考えなければなりません。もし、無意識のまま疑わなければ、それが「真実である」と思い込んでしまうでしょう




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