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「うそ」タイプその5 「自分の感覚で考える」型



 この「うそ」は、自分のネガティブな感覚を疑いもなく信じてしまう場合です。「私はこう感じるのだから間違いない」と勝手に納得しているのです。この感覚は非常に複雑で、過去の強烈な記憶に基づいている場合がよくあります。「感覚」も時々うそをつきます。ですが、何の確証もないのに自分の感覚を信じている人は実に多いのです。その良い例が「固定概念」ですね。

「〜のような気がする」と思ったときは、その背後にある証拠を見つけましょう。

「うそ」タイプその6 「罪悪感服従」型

 深部大脳辺縁系にとって、罪悪感はよくない感情です。実際、したくないことも罪悪感からやってしまうことがあります。「すべきだ」「〜ねばならない」と思うとき、あなたは罪悪感に打ちひしがれているのです。こういう言葉を使う時、人間の本質からいって、本当はしたくないときが多いのです。そういう時は自分の主体性を発揮し、「こうしたほうがよい」「〜すると決めた」という言葉を用いましょう。

 罪悪感は建設的ではありません。目標の達成を妨害する不要な感情の乱れは追い払ったほうか身のためです。

「うそ」タイプその7 「レッテル」型

 自分や人にネガティブなレッテルを貼るときは、状況を明確にとらえる機能が必ずストップしてしまいます。ネガティブなレッテルは非常に有害です。なぜなら、心の中でその人を自分が知っているすべての「役立たず」や「傲慢な人」と一緒にしてしまい、ひとりの人間としてあつかうことができなくなるからです。

 ネガティブなレッテル思考もしないようにしましょう。
 
「うそ」タイプその8 「自責」型
 
 だれのせいでもないことに個人的な意味を付けてしまうことです。たとえば、
「今朝、上司は何か不機嫌だった。私に腹を立ててるに違いない」など。
他人の行動には色々な理由があります。上司はただ単に動揺していたり、急いでいただけかもしれない。他人の行動の理由を完全に知ることはできないのです。

 他人の行動を勝手に自分のせいにするのはやめましょう。
 

「うそ」タイプその9 「非難」型
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 「非難」型のうそは、もっとも有害なうそです。日々の生活の不都合をすべて自分以外のものや人のせいにすると、無抵抗のまま環境の犠牲者となり、状況を自分で変えることができなくなってしまいます。うまくいかなかった時に人を非難することで、人間関係が壊れます。そういう人は自分の問題にほとんど責任を感じていません。なにか家庭や職場で不都合なことが起こると、非難する相手を探そうとします。また、自分に問題があるとはめったに認めようとしません。

「〜について私は悪くなかった」
「おまえが〜していたら、こんな状況にはならなかった」
「〜はおまえのせいだ」


などの発言が典型的な発言でしょう。

その言葉の核心は、「自分のせいじゃない」というのがあり、不都合を他人のせいにしていれば状況を変える力が無くなるばかりか、自分自身の力量を損ないます。

自分の問題や、生活の不都合をなんとかしたいと思うなら、まずその責任を取らなければなりません。

 
これらの「うそ」にどう対処するか

 これらの「うそ」は有害なだけで、何の利益も持ちません。ほとんどが無意識のうちに考えてしまうことなので、そのまま受け入れることが多いようです。まずは、自分の内にある「うそ」を知りましょう。そして、必ず潰さなくてはなりません。



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