目的地を明確にすることは、どうなれば成功かはっきりさせてから行動をするということです。目的地を明確にすれば、今の自分がどこにいるかはっきりするし、いつも正しい方向に歩いていける。
はしごをかけ違えていれば、一段昇るごとに間違った場所に辿り着くだけである。
忙しい毎日に追われ、やっていることに意味があるかどうかを考えずに行動してしまい、はしごを昇りつめた時、はじめてそのはしごは掛け違いだと気付くことはないだろうか。
スポーツでも、仕事でも、成功だと思っていたことを達成したにもかかわらず、それよりもはるかに大切なものを犠牲にしたことを、突然に思い知らされる。収入、地位、名声を高めようと必死に頑張り、その成功意欲が強すぎるあまりに、最も大切なことを見失ってしまい、取り返しのつかないことになってしまう。
忙しいかもしれないし、本当に全力で頑張っているかもしれない。だけど、目的を持って始めない限り効率的ではないのです。
リーダーシップとは目的地を明確にし、何を達成したいのかの質問に答えるもので、マネジメントとはどうすれば達成できるかの質問に答えるものである。
私達は物を造り上げる時に、まず、頭の中や図面で創造します。この創造がリーダーシップであり、自分の望む結果を細かく設計する能力である。この設計が出来ていなかったり、雑な設計であれば先に進むほど歪みが生じてくる。そうなると、修正のために莫大な時間や労力を消費することになるでしょう。
いかなるマネジメントの成功も、リーダーシップの失敗を補うことはできません。しかし、ほとんどの場合、私達はマネジメントにとらわれすぎ、リーダーシップを疎かにしがちである。
「価値観の見つけ方」は読んで頂けただろうか。そこであなたが見たものは、自分の本当の目的地だったのではないでしょうか?
しかし、その目的地に辿り着くためには、お金、人脈、仕事、家族などの資源が必要になってくるでしょう。でも、中心に置くもの(考えるもの)が、これらの資源になってしまえば、先ほどの「はしごのかけ違え」になってしまい、頑張って昇りつめても、「何か違う」結果になってしまう。
あくまでも中心に置くものは「原則に基づいた自分の目的地」であり、その目的地を中心に置くことで、全ての資源がバランスよく見えるようになる。